寂しさとの向き合い方

インスタグラムのDMで「恋人に充分満たしてもらえているはずなのに会えないとどうしようもなく寂しい 恋人を支えられる存在になりたいのに困らせてしまう」という相談を頂いた。

 

私も何度も悩んだことだからメッセージを読んで何度も何度も頷いてしまった。まだ正解は分からないし、寂しさに苦しむ時も沢山あるのだけど、現時点の私が伝えられる範囲で、寂しさとの向き合い方について書いていこうと思う。

 

 

相談者さんのように恋人がいるが故の寂しさを抱える人はきっと沢山いる。そして恋人がいないが故の寂しさを抱える人もまたきっといるだろう。

 

というより、恋愛に関わらず人は皆生きているだけで寂しい。

 

失敗するたび無力感に押しつぶされそうになるし、他人と自分を比較しては失望し葛藤する。眠れない夜は、あぁ誰かがそばにいてくれたらと願い、来たる朝には今の環境すべて投げ出して逃げてしまいたいと願う。

 

生きてるだけで寂しい。孤独は永遠の悩みだ。

 

 

相談の内容に戻ろうと思う。

 

相談者さんは恋人が満たしてくれているのにそれに満足できない自分に苦しんでいたけど、それはきっとたった一人になった時の自分に耐えられないからだと思う。

 

自分はきっと一人きりには耐えられない、もし万が一恋人がいなくなったらどうしよう、一人ぼっちになってしまったらどうしよう、という思いから幸せを恐れているように感じた。自立している恋人を見てもなお不安が溢れてしまうのは、もし自分が恋人の立場だったら、自分のことを好きでい続けることはできない、と信じているから。人はみな、"自分だったらこうする"を基準に人の気持ちを推測している。

 

会えなかったら好きでいてもらえないかもしれない、こんなに泣いてばかりいたら嫌われるに決まってる、

 

それは

 

だって会えない時の 不足感に満ちた私を私は好きでいられないから、だし、だってこんなに泣いてばかりいる自分なんて嫌だし離れたいから、だと思う。

 

自分がこんな自分は受け入れられるはずがない、好きでいてもらえるはずがないと思っているうちは、相手にどれだけ満たされようと優しくされようと本当の意味で信じることはできない。だから、相手の気持ちを疑ってしまう。本当に信じられないのは相手の気持ちじゃなくて自分の気持ちなのに。

 

 

だから声を大にして言いたい。

 

恋人の気持ちを気にするよりも、自分の気持ちを信じてあげて。恋人に好かれる自分になろうとするよりもまず、自分を受け入れられる自分になって。

 

自分を好きになることが大切って、よくいわれるけど、それは好きになれる部分だけ好きになったり、優れた自分のみを受け入れるってことじゃない。できない日があってもしょうがないなって受け入れることだし、恋人の前で泣いてしまっても立て直せることだと思う。

 

どんなにやめたい変わりたいと望んでも、まず今の自分を受け入れない限りは何も変わらない。受け入れるのは甘んじる事ではなくて、前に進むための過程に過ぎないから、今の自分を受け入れた上でどうなりたいか、そのために何が必要かを考えて見てほしい。

 

 

人はみな、自分よりも確かだと思う人に憧れるし好きになるのだと思う。だから、自分を物凄く好いてくれる人よりも叶わぬ恋を優先したりするし、依存されると逃げたくなる。好きだ好きだと言われ続けると怖くなるし、その人を信用できなくなる。だからこそ、自分で自分を受け入れて満たすことが大切なのだ。

 

今の自分を受け入れた上でもっと素敵な人になろうと努力している人をみて、魅力的に思わない人はいないだろうし、自分が放っておいても勝手に幸せでいられる恋人だからずっと好きだと思えるのだろう、と私は思っている。

 

 

自分を好きになるということは、自分の弱さを否定することじゃない。自分の弱さを知って、受け止めて、それでもなお強くなろうと努めること。

 

強くなれない時があってもいいし、理想とはかけ離れた自分がいてもいい。それでもこうなりたいなと思う自分を諦めなければ、きっとまた頑張れる時が来るしいつの間にか理想に少し近づいているものだと思うから。

 

 

相談者さんへ、

 

あなたはとても恋人思いで恋人のことが大好きだからこそ、自分の気持ちより相手の気持ちを伺い過ぎてしまっているのだと思います。だから、寂しいと思った時はそれを責めるんじゃなくて、耐えて耐えて爆発してから恋人に吐き出すんじゃなくて、少し自分の気持ちに寄り添ってあげて欲しい。こんなに幸せなのに寂しいと思っちゃダメだ、と思わずに、少し会えないだけでこんなに寂しいと思うくらい好きな人に出会えたのだという喜びを感じて見てほしい。寂しさは決して悪いものじゃなくて、自分が気づかなかった幸せや欲求を伝えてくれるものでもあると思うから。寂しさの中にほんの少しでも温かい気持ちを感じられたらきっと、それを持つことへの罪悪感は和らぐと思う。

 

恋人の気持ちがわからない時は自分の気持ちが分からなくなっている時だし、相手はきっと自分を嫌に違いないと思う時は自分が自分を嫌になっている時だから。

恋人を癒せる人になりたければまず自分を癒せるようになる。 自分が何をしている時に心地よいのか、何をしている時に満たされるのかを知って、心に余裕がなくなったらそれをしてみてほしい。

 

恋人にずっと好きでいてほしいのなら、どんな時でも自分を見放さないこと。恋人に愛されていると感じられる時だけ自分を愛するんじゃなくて、上手くやれてる自分だけ好きでいるんじゃなくて、どん底で何にもできない時の自分でも受け入れて、きっと変われると信じ抜いてあげて欲しい。

自分が不安な時こそ人に気を向けてしまいがちだけど、それは相手に望まれたことじゃないし、無理してやったことだからきっと見返りを期待してしまう。そして相手を責めてしまうことになる。

 

自分を好きでいられないと、どれだけ相手が愛してくれてもそれを受け入れられなくなる。相手はどんな貴方も受け入れる覚悟を持っているのに、貴方がそれを突き放してしまうことになる。

 


大切なのは何をするかじゃなくてどんな気持ちでするか、何を貰うかじゃなくてどう受け止めるかだから。

 


答えになったかどうか分からないけれど、貴方の不安が少しでも和らいだらいいなと思います。

 

 

自分を愛することも、孤独と向き合うことも、一生続くテーマだから、これからもずっと考えていきたいなと思う。そしてまた何か考えついたら綴ってみようと思う。

最後まで読んでくれてありがとうございます💐